雨がしんしんと降りしきる、とある初夏の日。
川の水温は新緑の芽吹きと共にゆるやかに上昇し、アングラーにとって最良の季節を迎えていた。
前日から続く雨は、岩陰に潜む川魚たちの警戒心を解きほぐしていることだろう。
自然と調和するアウトドアライフを謳歌するフランク良は、またとないこの機会を逃すまいと Beas+で薄明の山道を走らせた。
山の地形図を読み、思案の末に選び抜いた釣り場に到着すると、フランク良は胸の内から湧き上がる期待感をそっと抑えながら、トランクを開けて、ひとつひとつ確かめるように準備を整えていった。
幾度もの釣行を共にしてきた思い出の釣り竿とリール、そして誕生日に妻からもらったランディングネット……大切なギアを携え、雨音と熊よけの鈴が奏でる音色に耳を澄ませながら、上流へと足を進める。
やがて、狙いを定めていた渓に辿り着く。川の流れに目を凝らし、水中を自由に泳ぎまわる魚影を捉えるたび、呼吸を整えてキャストを繰り返す。
「魚の種類によりますが、一度バラしてしまう(針に掛かった魚を逃がしてしまうこと)としばらく警戒して口を使わなくなるんです。今日はなかなかチャンスをつかめなかった。でも、それもまた渓流釣りの醍醐味。自然のなかで魚と対峙しているだけで、リフレッシュできるんです」
一期一会ともいえる魚との出会い。釣れる喜びも、釣れない悔しいさも、すべての感情を乗せて、また次なる渓を目指してハンドルを握る。人生を冒険に例えるならば、その旅路をともにするクルマは何ものにも代えがたい相棒だ。
「釣りやサーフィンなど、とにかくアウトドアが大好き。だから、どうしても荷物が多くなるんです。じつは友人がジムニーに乗っていて、よく一緒に出かけるときに同乗させてもらっています。今回、Beas+(ジムニー シエラをベースとしている)と一日を共にして、あらためて快適な走りと優れた積載力に魅せられました。アウトドアはもちろん、家族とのお出かけにも最適。僕にとって理想の一台のひとつですね。また僕は、“古いクルマでもまだまだ走れるじゃん”と誇らしげに乗り続ける海外の人たちのマインドがかっこいいと思っている。クラシックカーへの憧れもありますが、やっぱり目的地にちゃんとたどり着けなきゃ意味がないですよね(笑)。その点、見た目はクラシックで、中身は最新なキャルズモーターのカスタムカーにとても惹かれました。クルマはただの移動手段じゃなくて、自分らしさを映す存在。だからこそ、心からワクワクできる、とっておきの一台を選びたいですね」
―― フランク 良

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Angler Ryo Frank


